2019/08/26 22:58

英語で帽子のことは『Hat』と言いますが、婦人帽子屋さん(婦人帽子製造業)のことは『 hat shop 』とは呼ばず、
Millinery ミリナリー』と呼ばれることが多いです。特にイギリスでは。


GoogleMapで帽子屋さんを検索したい時も是非『 Millinery 』で検索してみてください、特にロンドン市内だけでもたくさんあり、ファザード画像を見ているだけでも楽しいです。ちなみに紳士帽子屋さんは『 Hatter 』と呼ばれているみたいなので、紳士帽子をお探しの場合は『 Hatter 』の方が検索しやすいと思います。



[[ その由来  ]]
1516世紀お洒落の中心はイタリア。
特にミラノ公国ではすぐれたフェルト、麦わら帽子、織物、リボン、レースなどの付属品も作られ、『ミラノ帽子 Millayne bonnets 』として知られていた。
ミラノの商人がこれらの品物をヨーロッパ各地に輸出していたので、お洒落な品物を売る人をミリナリーと呼び、それが今日では婦人帽子屋さんのことになっているそうです。

Millinery は婦人帽子屋さん(婦人帽子製造業)
Milliner は婦人帽子の職人さん
Hatter は紳士帽子の職人さんも

イギリスの代表的なMilliner には、
私の心の師匠 Stephen Jones スティーヴン・ジョーンズ氏
http://www.stephenjonesmillinery.com
Philip Treacy フィリップ・トレイシー氏
https://www.philiptreacy.co.uk

オンラインで世界中の帽子材料屋さんを探す時も millinery supplies で検索するといろいろ出てきます。


『ハウルの動く城』ヒロイン、ソフィーはMillinerですね。
奥にイチョウ型の割台やお花、羽飾りが描かれているのも嬉しい。
*割台は布帽子の縫い代を割る時に使用する、アイロン台です。